平面直角座標への変換処理の検証

緯度経度から平面直角座標への変換処理が妥当かどうか既存の地図(GoogleMap)と位置関係を照合します。
ケース1:平面直角座標系の系番号 9
新宿御苑(2次メッシュコード533945)
(等高線 + 道路縁)図

GoogleMapの方は公園路以外を透明化します。
次に, 四隅のハンドルをマウスでドラッグして, 縦横比を保ったまま画像を拡大・縮小させて重ねます。
ほぼ重なるので妥当と言えます。


ケース2:平面直角座標系の系番号 1
長崎県 雲仙市付近(2次メッシュコード493011)
等高線と行政区画線以外は透明化した図

GoogleMapを重ねます。 ほぼ重なるので妥当と言えます。


ケース3:平面直角座標系の系番号 5
神戸(2次メッシュコード523501)
等高線と行政区画線と軌道中心線以外は透明化した図

GoogleMapを重ねます。 ほぼ重なるので妥当と言えます。


ケース4:平面直角座標系の系番号 16
沖縄県 西表島付近(2次メッシュコード362346)
等高線 と行政区画線と水涯線以外は透明化した図

GoogleMapを重ねます。 ほぼ重なるので妥当と言えます。

メッシュ数による解像度の検証

皇居付近の等高線をメッシュ数をパラメータにして検証します。 メッシュ数を上げると解像度も上がり, 最密メッシュの場合は, お濠の形状に関しては, Googleマップとほぼ同じ形が抽出されます。

メッシュ数(経度方向) 25
メッシュ間隔(経度方向) 45m お濠の幅(およそ50m)と同じ程度だと輪郭がぼやける。
メッシュ数(経度方向) 45
メッシュ間隔(経度方向) 25m お濠の幅(およそ50m)の半分程度だと輪郭がつかめる。
メッシュ数(経度方向) 75
メッシュ間隔(経度方向) 15m
メッシュ数(経度方向) 225
メッシュ間隔(経度方向) 5m カラートーンの場合は表示するのに1時間。

まとめ
以上の検証によって, 標高から河川幅Wの両端を抽出するには, 少なくとも, W/2の幅のメッシュが必要になります。
一般に, 長さL 四方の領域の標高分布を抽出するには少なくとも,縦横2分割 (幅L/2, 高さ L/2)した4個のメッシュが必要であると考えられます。
なお, カラートーン表示は処理が重いので, 高解像度での描画にはご注意ください。
以下にメッシュ数と解像度についてまとめました。

メッシュ数と解像度の関係

メッシュ種類メッシュ数(経度方向)メッシュ間隔(経度方向)識別できる領域
5mメッシュ 25 45m 約90m四方
45 25m 約50m四方
75 15m 約30m四方
225 5m 約10m四方
10mメッシュ225 50m約100m四方
375 30m約60m四方
112510m約20m四方